もしかして、

ユッケが流通しなくなる日も近いですか。
だとすると、おれはユッケ童貞のまま人生を終えることになるかもしれないのですね・・・。
そう考えると寂しいです。
別に食べてみたいものランキングの中でも上位に入る程ではないんですが、やはりもう食べられないかもと思うとランクアップしちゃいますね。
あれですね、もしかして闇でユッケが流れたりとかするんですかね。
そこまで需要がある食べ物ならって話ですがね。
まあしかし、それはそれで危険を孕んでいますよね。
「闇ユッケを求めて幾星霜、やっとここまでたどり着いたぜ・・・。早速あそこにいる店員に聞いてみよう。おい、この店は本当に生なんだろうな?」
店「はい、間違いなく生です。最上級品がそろってますぜ。へへへ。」
「ほう、それなら入ろうか。」
店「一名様ご案内!」
「入店したのはいいんだが、やけに薄暗いな。」
店「うへへ、それはもう闇ですから。では、この部屋でお待ちください。」
「なんと、個室なのか。さすが闇だな・・・。」
待つこと数分、ノックの音の後、目の前の扉が開いた。やって来たのは若い女性。どこにもユッケの姿形はない。どうやらこの女、丸腰で来たようだ。そしてなぜかバスローブ姿だ。
「おい女、生はないのか。」
すると、女はスルリとバスローブを脱ぎ捨て、こう言った。
女子「生ならここにあるじゃない。これを味わいたいんでしょ。」
そう言って女は股を開いた。
おれは混乱した。しかしすぐに理解した。そう、ここにはユッケはない。そして、ここには生はあるが、それはおれが求めていた生とは違うのだ。
おれは困惑した。これからどうすればいいんだ。目の前の女に対して、おれはなにをすればいいんだ。
何を・・・。ナニ?
そうだ。食べればいいじゃないか。ユッケじゃなくても。食べればいいじゃないか。目の前のものを。据え膳食わぬは男の恥だ!
「いただきます!」
おれは気付けばそう叫び、服を脱ぎ始めていた。
しかしその瞬間、入り口の扉が開き数人の男が部屋に入ってきた。
男「動くな!」
おれはもちろん動かなかった。
いや、動けなかった。
・・・・・・。
あれから半日が経った。おれは今留置所にいる。
なぜおれはこんな所にいるんだ。自問自答している。
闇ユッケなんて探さなければ、おれはこんな所に来ることはなかったんだ。
いや、あの店がちゃんと衛生管理をして、食中毒なんて起こさなければ・・・。
いや、そもそも厚労省が法整備をきちんとして、生肉がちゃんと流通するようにしていれば・・・。
おれは悔やんだ。ものすごく。
しかし、もう後戻りはできないのだ。時間は前にしか進まない。
そして、おれは留置所にいる。

みたいな、闇ユッケを探していたら、闇営業の風俗店にたどり着くなんて危険な事もありえますよね。
ないですか。
まあ、書きたかっただけです。
すみません。