久々に

ちょっとした用で福大付近に行ってきました。
色々と懐かしかったですな。
不審者のごとく歩き回ってしまいました。
様変わりした部分もチラホラありましたね。
まさか工学部の棟の近くにファミマができてるとは・・・。
うらやましい限りですな。
ついでに、友達が住んでたねこちゃんのいるアパートにも行ってみる事にしました。
確かアパートを囲う金網の一部に穴が開いていて、そこを通れば近道になります。
早速そこに行ってみたんですが、金網の穴が、ない・・・。
これも時の流れですね。
金網は見事なまでに立ち塞がり、僕に向かって言い放った。
「君はもしかすると、この穴を通ることで過去に戻るつもりだったのかもしれない。でもそんな事は許さないよ。穴なんてすぐに塞ぐのさ。君はここでは前を向いて進む事しかできないんだよ。」
僕は愕然とした。
ここが最後の希望だったからだ。
僕は過去に行かなくてはいけなかった。
そして、あの日の約束を果たし、アイツを助けなくてはならない。
だが、穴は塞がれていた。
これでもう過去へ行く手段はなくなったのだ。
僕は金網に背を向け、この場所から離れる事にした。
前に進む事しかできないと言われた直後に金網に背を向けて歩くなんて、おかしな話だなと僕は笑った。
その時、
ふと違和感を感じた。
違和感の正体を掴むべく、金網の言っていた言葉を思い出す。
「君はここでは前を向いて進む事しかできないんだよ。」
ここでは・・・、?
・・・・・・。
そういうことか。
もしかすると、この場所は最後の希望なんかではないのかもしれない。
ここではないどこかに、僕の望む場所があるのかもしれない。
それはどこにあるんだろう。
思い出すんだ、過去の自分の行動を。
その中にきっとヒントがあるはずなんだ。
思い出すんだ・・・。
・・・・・・。
こうして、僕の過去につづく穴をめぐる長い旅が始まったのだ・・・。
次回、オーストラリア、ゴールドコーストでの冒険。
続く。
なんて展開にはなりませんでした。
穴が塞がってたんで、遠回りして目的地に向かってもよかったんですが、暑いから、ねえ。
すぐに家に帰りました。
終わり。