だったんですが、焦りました。
座った状態から立ち上がった時にズボンからビリリリッ！って音が。
まじかよ！？、またかよ！？
あの時の悪夢が頭をよぎりました。
汗が吹き出し、大きく動揺しました。
しかし、そこはなんとか気を落ち着かせて、とりあえずトイレに非難です。
多少内股になりながら、注意深く向かいました。
他人の目に触れることなく、なんとか無事にトイレに到着。
個室に入り、ズボンを脱いで確認しました。
しかし、どう見てもズボンに穴はあいてません。
その代わりと言ってはなんですが、ズボンを脱いだ状態の下半身がなんだか妙にスースーします。
確認してみたところ、穿いていたトランクスの菊の門の辺りからお袋さんの部分までが一直線に裂けていました。
なるほど、あの音の正体はこれだったようですね。
これじゃあ、下着なんてないも同じです。
そりゃあ、スースーするはずですよ。
まあとにかく、何にせよ、ズボンは無事だったんです。
おれの勝ちです・・・。
そんなわけで、破れた下着の上からズボンを穿き、何事もなく法事を乗り切りました。
ただ、下着からお袋さんだけが顔を出しているような、常にそんな感覚がしていて、なんというか、妙でした。
