そんなわけで、

誰かがおれの作ったムースを食べました。
よかったです。
よかったんですが、その誰かはおれに対してクレームを出してきました。
もの凄く釈然としませんでしたが、大人しくそれを聞きました。
一体アレは何なんだ、あんなものはムースじゃない、あれはただの泡じゃないか。
そう言ってきました。
答えました。
ムースって辞書で調べてみぃ!泡だから!
そうは言い切ったもの、それが屁理屈である事はわかっていました。
だって、自分でも感じていたのだもの、ただの泡じゃないかって。
そういえば、おれが食べたかったムースってのは、ケーキとかでも使われている様なもっとプルンとしているやつです。
どうすれば、そんなおれ好みのムースが作れるんでしょうか。
なんというか、ゼラチナス的なマターでも使うんですかね。
さっぱりです。
そんなわけで、クレーム主は釈然としない表情ながらも、大人しく帰って行きました。
おわり。