ぶっとんだ。

蛍光灯がきれていたんで、ちょいと近くの電気屋さんまで買いに行き、久々取り替えました。
何年かぶりですよ。詳しくは覚えていません。
しかも長い間、わっかの蛍光灯の小さい方一個ですごしてたわけですよ。
なぜ一個かも覚えてません。まあ、たまたま前回蛍光灯を取り替えたときに、家にそれしかなかったとかそんな理由でしょう。
で、そんな微妙に暗い部屋で長い間過ごしたせいか、今めちゃくちゃまぶしいんですよ。
どんくらいまぶしいかというと、
「もはや汚れちまったおれには、まぶしすぎるほど純真無垢なおまえの目を直視するなんて無理な話さ!!」
「何を言ってるの??あなたは十分償ってきたじゃないの!!」
「いや、どんなに償っても、おれの罪は消えないのさ。償った所で事実が消えてなくなることなんてありえないのさ!」
「それでも私はあなたを許すわ!!たとえ世界がそれを認めなくても!!」
「ありがとよ。それだけがおれの唯一の救いだ。だが、ここらでお別れだ。もう会う事なんてないだろうが、達者でな。じゃあな!」
男は最後までうつむいたままで、彼女の顔を見ることはなかった。うつむいたその男の目からは涙がこぼれ落ちていたという。
彼女は男の姿が見えなくなるまで手を振り続けた。やがて姿が見えなくなるのを確認すると、彼女は涙がこぼれ落ちた床を拭き、そのハンカチをゴミ箱に捨てた。
その夜、彼女は男からの謝礼を手にホストクラブへ向かったという。
その後の二人の関係を知る者はいない。
ただ、うつむいて見えなかった、その時の彼女の表情は悪魔そのものだったという。うつむいた男はその彼女の表情を知ることもなく、昔と変わらない天使の様な語り声は唯一の救いとなったのだ。

みたいな。
飽きた。