ふと思い出しました。

昔々、それこそおれが小学生の頃、確か道徳の授業で習った話で「はなげ」というものがありました。
ええ、あの鼻の穴の中に生えている毛の鼻毛です。
これがそのお話のタイトルであったかどうかは覚えていません。
まあとにかく、鼻毛が出てくる小学校を舞台としたお話です。
ある時、主人公の鼻の穴にたまたま抜け落ちた髪の毛が入り込んでいるのを、たまたま目撃した同級生がものすごい鼻毛だと騒ぎ立てました。
それ以来、主人公は「はなげ」というあだ名で呼ばれるようになってしまったのです。
もちろん、主人公はそのあだ名で呼ばれる事に強い抵抗を持っていました。
しかし、長い間そう呼ばれ続けるうちに、いつの間にかそのあだ名で呼ばれる事に対しての抵抗感はなくなり、何の違和感もなく普通に日常を過ごすようになっていました。
そんなある日のこと、同級生の女の子が主人公と同じように鼻の穴に髪の毛が入り込んでいるのを目撃され、お前のあだ名も「はなげ」だと言われました。
女の子は主人公と全く同じ状況に陥ってしまったのです。
しかし、主人公と同じなのはそこまででした。
なんの抵抗も見せずそのまま流された主人公とは違い、女の子は泣きながら抵抗し始めたのです。
しかし、そういった態度を見せるとイジメというものはどんどん激しくなっていきます。
それでも女の子は抵抗し続けました。
主人公にはその子の姿がどのように映ったのでしょうか・・・。
というお話だったと思います。
風呂上がりに、自分の鼻の穴に髪の毛が入り込んでる姿を鏡で見て、ふとこのお話を思い出しました。
知ってる人いるかなあ?