雑誌の付録は

うれしい。
猫のイラストのメモ帳。
うれしい。
しかし、それに何かをメモするのかと聞かれると、しない。
猫のイラストの上に何かをメモするのは気が引ける。
じゃあ、そのメモ帳はいらないのかと聞かれれば、いる。
メモ帳としての価値は無くても、見て愛でる物としての価値がある。
だからと言って、年がら年中愛でるわけにもいかない。
だから、どこかに置いておく。
しばらくすると、メモ帳に薄くホコリが乗る。
それを指で払う。
ばっちい。
なんか、せつない。
同じ雑誌の今月号の付録もメモ帳。
猫とは違うマンガのキャラクター仕様。
愛でるとはいかないものの、やはり使うには気が引ける。
同じ道を辿るであろう事をわかっておきながら、メモ帳をどこかに置く。
まだ、ホコリはのっていない。
しかし、せつない。