最終章・逆転、そして神隠し

ちょいと腹下し、コンビニへ駆け込むことになりました。
ギリギリセーフの天地逆転。
言うならば手淫前後の男の人格の変わりようのような逆転。
そして、一息つきます。
マイナスイオンいらずのリラックスモード。
その安心感といったらまるで自宅にいるようでした。
自宅からは程遠い場所なのに。
ひと段落し、トイレットペーパーに手を伸ばします。
待った!!そこにカミはありません。
じゃあ、予備はどうだ??
ない。
というか、この空間に紙がない!
ああ!神なんていない!
さっきまでの天国のようなリラックスモードはそこにはもう存在せず、さらに天地は逆転。
額に汗をにじませつつ、さらなる捜索を開始。
すると、意外なものを発見しました。
便座を拭くための紙が入ってる箱が部屋の壁に備えてあるじゃないですか。(そういう説明書きが)
違和感を感じながらも、ここに神(紙)はいたのか!!と、その箱に手を伸ばしました。
しかし、そこにカミオラズ。
代わりにその箱には違和感の原因、造花の束がささっていました。
い、い、異議ありぃいぃ!!
紙を入れるべき場所に造花を飾るとはなにごとだ!!
そもそも、トイレットペーパーは芯のみ、予備すらないとはどういうことだ!?
もういい、もういいよ、久々のボクチャンプッツンです。
ここは発想を逆転するんだ!なんて気の利いた考えも思いつきません。
まずは、そこにあるトイレットペーパーの芯でケツを拭き、便器へ投げ捨てる。
そしてトドメに、忌まわしき造花を掴み、カミ代わりに。(ケツが微妙にイタイ)
用を済ませると、詰まってしまっても知るものかと造花も便座へポイッ。
流して(変な音がしたけど)素早く退散。
まだ怒りがおさまった訳ではないんで、店員にひと睨みして文句でもいってやろうと思ったんですけど、今頃トイレがどーなってるのかもわからないんで、そこはスルーしました。
こうして、今回のおれの物語は幕を閉じた。
逆転に継ぐ逆転で、あのトイレがどうなってるか、店員は心を入れなおしたのか、今のおれにわかるはずもないけど、確かな事を見つけることができたんだっ!
ポケットティッシュくらい、持ってないといかんなあー。