目が腫れぼったいのは

昨日泣いたから・・・。

0時を過ぎ、これから眠りにつこうとしたところに突然、携帯電話の着信音が部屋に鳴り響いた。
電話の発信元を見ると、もう5年以上も連絡を取っていない友人からだ。
アイツのことだ、酒に酔ったついでにイタズラ感覚で電話を掛けて来たに違いない。
せっかくこれから眠ろうとしてるのにそんなイタズラ電話の相手をする必要なんてないと、無視を決め込むつもりだった。
しかし、深夜のせいなのか、いつもと同じ着信音がいつもと違うトーンで鳴り響いてるような違和感を感じて、なんとなく通話ボタンを押してしまった。
もしもしと、気のない声で応対すると、年がら年中バカ騒ぎしてたようなアイツとは全く違う、落ち着いた、神妙な声で話し始めた。
「久し振りだな。いきなりこんな時間に悪いんだが、落ち着いて俺の話を聞いて欲しい。最初に言っておくが、冗談でもなんでもないからな。」
どこかでまだ疑いの念を抱いてるおれは、ああ、とまた気のない返事をし、大人しく話の続きを聞いた。
すると、電話先で更に声を落として話を進める。
「実は・・・・・・・・・・・・・・・。」
耳を疑った。
そして、最初に釘を刺されてたにもかかわらず、冗談だろ、と聞き返してしまった。
アイツは最後までおどけることもなく、そのままの口調で話し続けた。
それが、この話が真実だという事を物語っていたのだ。
そもそもこれが冗談ならば、それは非常にたちが悪いもので、おれは間違いなくコイツとの縁を切るだろう。
終始、簡単な相槌を打つことしか出来ず、最後はどのような状態で電話を切ったのか全く覚えていない。
ただ、頭の中で何度も繰り返したのは彼女の名前・・・。
どうして、どうして…。
どうして、あの時に・・・おれは・・・。
話は10年前に遡る。

って理由ではなく、花粉症で目が痒すぎなんです。
助けてください。