安い

トイレットペーパーを使ってます。
この紙の手触りというか、肌触りが最悪なんですよねえ。
そのザラザラとした材質は、乾燥肌のおれには堪えます。
まず、指で紙を巻き取る時が苦痛です。
それをなんとか我慢し、菊の門へと運ぶ途中、紙がおれのおケツ様に少しでも触れれば、これがまた気持ち悪いんですよ。
ああ、おれの肌という肌全てがこの紙の材質を否定してるんだなと、その時実感しました。
しかしです。
その紙がなだらかなケツ山を越え、最後の砦、菊の門に達した時にその感覚は180°転換します。
苦痛でしかなかったその感触が、菊の門ではものすごい安心感へと変わるんです。
確実にあなたの汚れを取り除いてますぜ、と言わんばかりのザラザラの存在感。
そうなんですよ、この紙はトイレットペーパー本来のアレを拭き取るという役割に特化したものなんです。
そのザラザラの質感が、それぞれまるで鉤づめのような働きをし、へばりつくウン様を根こそぎ除去。
確実に役割を果たしてくれます。
しかし、痔主さんには注意が必要でしょう。
手触り、肌触りがなんぼのもんじゃい、何があろうと俺の役割はこれ一つなんだ!
そんな男らしい声が聞こえてきそうです。
うん、すごい。
早く次のトイレットペーパーに変わんねえかなあ。