今日、午後

1時頃、ここになにを書こうか大体決めていました。
あれから数時間が経ち、メシを食って、風呂に入って、Wiiの前に座り、さあ日記でも書こうかなと思ったところ、あれれ、何を書こうとしてたのかスッカリ忘れてしまいました。
覚えているのは、今日の午後1時頃に何かを書こうと決めていた事だけです。
じゃあ、その午後1時に何かが起こって、そのことについて書こうとしていたのかと考えてみるんですが、どうもそうではなさそうです。
今日の1時におれがしていた事といえば、某所の駐車場で人を待っていた、ただそれだけです。
何かをしていたわけではなく、ただただヒマだったんです。
そのヒマな時間を、ああだこうだと妄想でもしながら過ごしていたのでしょう。
ということは、今日書く予定だったものは、日記的なものではなくなにかネタ的なものだったんじゃないでしょうか。
じゃあ、その時のおれの状況はどうだったのでしょうか。
もしかすると、その時の状況や思っていた事から類推できるネタなのかもしれません。
あの時のおれは小雨が降る寒い中で待たされて、間違いなくイライラしていました。
しかし、そのイライラを思い出したところで何も思い付きません。
思い出すべきものは、イライラ以外の他の状況から考えられる何かなのでしょう。
あの場所は駐車場です。
車、車のナンバー、もしかすると白線の幅、その辺りにヒントがあるのかもしれません。
しかし、思い出せる事はないのです。

そういえば、あの時不思議なことが起きました。
僕が駐車場で人を待っていると、一台の白いビートルがやってきた。待たされていたという事もあって、駐車場に入ってくる車には敏感になっていた。さらにはその車種が僕の好みであるという事もあって、より一層そのビートルを目で追っていた。停まったビートルから、サングラス、立体型のマスクをつけ、黒いコートを着た女性が手袋をした手にビニール傘を持って降りてきた。そして、こちらへと歩いてきた。僕はその時に少し違和感を感じた。傘を持って外に出たにもかかわらず、その女は傘をささないのだ。女は僕の存在など気にすることもなく、そのまま僕の方へと歩いてきて、やがては通り過ぎていった。その瞬間、辺りの空気がより一層寒さを増したように感じた。僕は少し震えた。女はビニール傘を持ったまま、店の中へと入っていった。ビートルのエンジンはついたままだ。
僕は不意に立ちくらみのようなものに襲われた。そしてその立ちくらみがおさまった時、なんだか眠りから目覚めたような気分になった。もしかすると、白昼夢を見ていたのかもしれない。今はもう白いビートルはない。きっとあのビートルも夢だったのだ。しかし、寒さはあの女とすれ違った時のような寒さだった。夢で寒さを感じるのだろうか。僕は寒さで震えた。辺りは静かになっていた。元々静かだったのだが、もっと静かになっていた。こんな静寂は初めてだ。室外機だけがうるさく唸っていた。室外機の音から顔を背けるように地面に目をやった。すると、そこには1本のビニール傘が落ちていた。僕は直感した。この傘はあの女のものだ。体の震えがさらに大きくなった。ビニール傘の先に、何か赤いものが付いているのを僕はみた。僕は強い立ちくらみに襲われ、その場に倒れた。
といった事柄を思い出しました。
はい、ごめんなさいフィクションです。
普通にネタを思い出そうとしたら、なんだか変な事になっちゃった!