隠れ巨

乳の人がいました。
隠れ、ということは別にそうでない人なのだと思っていたのです。
いや、思ってすらいませんでした。
そうでない人をそうかもしれないと思うことはありえません。
注目のしようがありません。
でも実はそうだったという事実を知ったのです。
カイデーだったのです。
おれは腰を抜かしてその場で尻餅をつき、ブルブルふるえました。
といった感じになってしまうんじゃないかというくらい驚きました。
そして、その人が今までの何十倍も魅力的に見えるのです。
カイデーであることだけでも十分に魅力的です。
ただそれ以上に、何もない所から突然現れたカイデーに、不意を突かれる形でおれの心は大きく揺れ動いたのです。
ハッピーターンと同じです。
アンハッピーターンがあるからこそ際だつモアハッピーターンなんです。
そして、世間ではこれをギャップというらしいのです。
なるほど。
勉強になりました。
ありがとう。