ソフトドリンク・ポーション誕生秘話(これはフィクションです。)

部長「えー、今回あの世界的有名なゲームソフト、ファイナルファンタジーとわが社サントリーが、共同でソフトドリンクを開発することになった。そこで、ファイナルファンタジーに詳しいとされている君達に集まってもらったのだが、君達の意見がそのまま商品として形になる可能性もある。さあ、遠慮なく考えを示してくれ。だが、その前に専務から詳しい内容を。それでは専務お願いします。」
専務「先日、日本でも屈指の有名ゲームメーカー、スクウェア・エニックスからファ、ファイナルファンタジーをイメージしたソフトドリンクを開発してほしいとの依頼があった。えー、これはファイナルファンタジーの最新作『FINAL FANTASY XII』とのコ、コラ、コラ、コラボレーション?そう、コラボレーションすることによってゲームソフト、ソフトドリンクの売り上げに相乗効果が生まれると考えられる。それで、今回の会議では商品開発にあたってどうしても、ファイナルファンタジーとソフトドリンクのイメージが繋がらない、というか、そもそも私はファイナルファンタジーというのがよくわからないのだ。ということで、今回は君達に各々ファイナルファンタジーに関する資料や情報を持ってきてもらって、ここに集まってもらったのだ。これはわが社にとっても君たちにとってもチャンスなのだ。気合を入れて今日の会議に臨んでくれたまえ。それでは部長」
部長「はい!専務!それではまず、君達がファイナルファンタジーときいて、イメージするものをAくんから発表してもらおう。」
A「ファイナルファンタジーといえば、やはり代表的なモンスターである、スライムでしょう!」
B「(ぷっ!Aのやつドラクエと勘違いしてんじゃねーか、でしゃばってこんなとこにくるからだ。ざまーみろ!)」
専務「何?モンスターとな?このゲームはスポーツではないのか??」
A「はい、ファイナルファンタジーRPGという種類のゲームで、RPGとはrole playing gameの略称で「役割を演じるゲーム」の意です。コンピューターゲームではロープレなどと略されることもあり、元は人間一人を1ユニットとして扱うウォーゲームから派生したもので、プレイヤー一人一人が自分の演じるキャラクターを作り、ゲームマスターなどと呼ばれる進行役兼審判との対話によりストーリーを作っていくゲームです。日本で『ドラゴンクエスト』の流行により、マップ中を探索しストーリーを解く、変形アドヴェンチャーゲームとして知られています。尚、ロールプレイングゲームホビージャパンが、RPGバンダイが、ロープレはセガが商標登録しています。(って、はてなダイアリーにかいてあったもんね!)」
専務「ほーう、なんだかわからんが、君すごいねー。それで、スライムってのはいったい何なのかね?」
A「はい、スライムとはある意味このゲームの象徴的なモンスターで、その可愛らしい容姿から根強い人気があります。」
専務「ほーう、それはいーな。じゃあ、それで決定!」
C「すみません。ちょっといいですか?」
部長「なんだね?手短にたのむよ。」
C「はい、ちょっと言いにくいのですが、スライムはファイナルファンタジーのモンスターではなく、ドラゴンクエストのモンスターなんです。なので、今回の件に関しては当てはまらないと思うのですが。」
A、部長、専務「なにぃ!?」
B「(ざまーみろ!)」
部長「そ、そんな君が、ファイナルファンタジーに対するイメージはなんなんだ。」
C「はい、ファイナルファンタジーといえば、ズバリ!クリスタルです!」
専務「クリスタル??それはいったい何だね?」
C「主にクリスタルは、主人公達に力を与えるという役割をもっています。」
専務「ほう、それはよいイメージだな!それでは君の考えをきかせてもらおうか。」
C「私の考えはズバリ!ソフトドリンクのビンをクリスタル仕様にするのはどうか?ということです!」
B「(こいつもバカだったか!)」
部長「おまえはバカか!次B君。飛ばして悪かったな。君の考えをきかせてくれ。」
B「ファイナルファンタジーといえば、やっぱリュックでしょう!ハァハァ。」
専務「お、なんか鼻息荒くて気合はいってるな!なんだリュックとは背負うのか?」
B「ハァハァ、リュックとはこいつのことです!」
専務「こ、これは水着ではないか!なんなんだ!?やはりスポーツなのか??それにリュック背負ってないぞ。」
B「いえ!スポーツではありませんよ!これは所謂戦闘服といってもいいものです!それにリュックはこのキャラの名前です。」
専務「なにぃ??これが戦闘服だぁ??なんてハレンチな!」
部長「専務!こーゆうポスターを息子の部屋でみたことがありますぞ!これは所謂『萌え』というやつですよ!」
専務「なに??今流行りの『燃え』というやつか。なかなかいい線いってるじゃないか!Bくん!」
B「ホッ、は、流行りといったら、なんとこのキャラクターがでてるやつの主題歌をあの倖田來未が歌ってるんですよ!」
専務「倖田來未だと??あの『エロいやらしい』っていうやつか!」
部長「(?)そ、そうですよ!うちの息子も言ってました!『エロいやらしい』ですよ!さすが専務!これで若者の仲間入りですね!」
専務「ふふふ、私は流行には敏感なのだよ!それにしても、『エロいやらしい』とはなんだ!水着でいいわけないだろ!そんなハレンチじゃだめだ!」
部長「そうだ!おまえはだめだ!なんかハァハァ気持ち悪いし、クビだ!クビ!」
B「えー!?」
部長「ここにまともなやつはいないのか??(専務も含めて)」
お前もな。
結局、誕生しませんでした。