小さな王様と約束の国 の感想

wiiポイント1500円分という低価格で遊べるWiiウェアのソフトで、FFCCシリーズの一つだとか。
ジャンルは「国造りRPG」という事で、プレイヤーは一国の王様になって、精霊石を消費する事によって使える建築術とかいう魔法みたいなので、家とか店とかを建設し、国を発展に導くゲームってとこでいいでしょうか。当然、家を建てると、そこには人々が住むわけです。人がその国で生活することになれば王様はそいつらから税金をせしめる事ができます。単純に人が住めば住むほど税収は増えるので、王様はたくさん家を建てるのです。しかし建築術に必要な精霊石は消耗品なので、いずれ底をついてしまいます。家が建てなけりゃ税収を増やす事ができないので、精霊石を補充しなければいけません。しかし、精霊石はモンスターが巣食う危険なダンジョンにしかないのです。王様はなんというか偉い人なので、わざわざ危険を冒してまで石を取りに行く事はできません。すると、国の住人が我こそはと名乗り上げてくるのです。そこで王様が任命するとその人物は正式に冒険者となります。冒険者はやっすい日給で危険を冒し、精霊石を発掘し、危険なモンスターをぶっ殺すのです。そして、王様はその精霊石で家を建て、税金をせしめ、さらなる冒険者を募り、さらなるダンジョンへと挑む、だいたいそんなサイクルでゲームは進みます。
プレイヤーである王様はいったい何をするのか。まあ、建設と国民とのふれあいくらいしかないんですけど、やる事少ない割りに意外と忙しい印象です。国民が増えればふれあう対象が増えるので疲れるわけです。なぜふれあわないといけないのか。国民は単純なやつばかりなんで王様が話しかけてやるとみんな喜ぶのです。その喜びが積み重なると税収がプラスされるわけです。握手してまわる政治家に似てるでしょうか。その場合見返りは票です。
プレイヤーは王様なので、冒険者の様子を報告書でしか把握できません。その報告書はアイテム拾った、石みつけた、ターン毎のモンスターとの交戦記録が細かに書かれてるんですけど、全ては文字のみなのでプレイヤーとしては想像力を働かせるしかありません。せめて、モンスターとの交戦記録をビジュアル的に見せてくれればFFをやってる気分になれたんでしょうけど、1500円の低コストを考えるとしょうがないんでしょうか。でも、もっと想像力を働かせて、実は石はそこら辺に落ちていて、冒険者達はいいカッコするためにいかにもいっぱい働いたかのような報告書を提出し、実際は町の外でタバコでも吸いながら駄弁ってるんじゃないかと考える王様が出てきてもおかしくないです。
直接冒険に関わることは出来ないRPGってどうなんだと思うんですけど、自分が任命し育てた冒険者が強くなり、より難関なダンジョンに挑んで行く姿を見るのは結構楽しかったりします。それに加え、国民とのふれあいに国の発展など忙しいんですけど、いつの間にか夢中でプレイしてます。1500円の低コストを考えるとなかなかいいゲームなのかもしれません。
しかし、このゲームは有料の追加コンテンツってのが存在していて、今発表されてるコンテンツだけでも計1300ポイントもあります。追加コンテンツのくせに本編のポイントに追いつこうかって勢いですよ。建物の種類が増える、住む種族が増える、王様が着替える程度の追加コンテンツですよ。本編の大きさに比べればちょこっとですよ。一部無料化にするかもっともっと低コストにしないと、今度は逆に(追加コンテンツ分足した)ポイントのわりには規模の小さなゲームだなとなりかねないです。
まあ、そんな感じ。