松、引退ですねえ。
正直に言えば、おれ個人としては村松にあまりいい印象を持っていませんでした。
やはり、FA権を行使してオリックスに移籍したという事実がありますからねえ。
そして、移籍した当初はホークスも苦しめられました。
新垣から放った満塁弾は今でも忘れられませんよ。
それまでは、今まで戦った仲間が敵として立ちはだかった事でただ戸惑いの感情があっただけだったんですが、打たれた瞬間に村松に対する敵意が完全に芽生えましたからねえ。
そして、昨年村松はホークスに戻ってきたんですが、その時にはそんな感情はすっかり無くなるだろうと思ってました。
しかし、その感情が心の奥底からは消える事はなく、なかなか1軍で活躍できない村松に対して、なぜホークスでは力を発揮してくれないんだと、ある種理不尽な怒りをぶつけていました。
村松に対するモヤモヤとした負の感情は、ずーっと続いていました。
ずーっと。
しかし、そんな感情も昨日の引退会見での村松の涙を見ると吹っ飛びました。
逆に、村松の良い方の思い出が頭の中に次々と浮かび上がってきました。
あんな事やこんな事。
その中で、一番の思い出はやはり7年前ですかね。
ホークスを優勝へと導いた村松の姿ですね。
あの時の村松は叩きつけるバッティングからレベルスイングへと変更して、自分のバッティングスタイルを確率させたんですよね。
そしてそのバッティングで結果を残し、1番バッターとして定着したんです。
確か、サイクルヒットも達成しましたよ。
当時はヤクルトにいた稲葉も同日にサイクルヒットを達成したという珍事もありましたね。
あの年はケガをした小久保に代わって川崎がサードのポジションについていて、活躍をし始めていた時でした。
1番村松、2番川崎とかなり頼りになるコンビでしたねえ。
井口も城島もズレータバルデスもいましたよ。
うーん、懐かしいなあ。
まあそんな感じで、村松だけでなく周りのいろんな人たちや出来事が思い浮かんできて、なんだかおれも泣きそうになりましたよ。
あの時から今まで、ホークスが最後に優勝してから今までと同じ間、7年間も村松に対して微妙な感情を抱いていたんですねえ。
そういった微妙な感情を払拭し、最後はさわやかな気持ちで見送る事ができてよかったですね。
本当におつかれさまです。
そして、色々な思い出をありがとうございました。
おれは村松の勇姿を忘れないっ!