家に

人がきました。
なんつーか、おれの機嫌の悪い時だったんで邪険に対応してしまいました。
その人いわく、前にここに住んでた人の同級生とかで久々に会いにきたって話です。
まあ、なんつーか、機嫌の悪い時のおれって人格がまるでちがうぅ?みたいな。
聞かれたことに関してはホントにわかんなかったんで、知らない、わからない、わからない、わからない、さいなら、とそんな感じでした。
で、気を取り直し、改めて考えたんです。
もしかして、あの時おれが何かしら働きかけない限り、彼はその同級生に一生会えないままで終わってしまうんじゃなかろうか、と。
ああああ、なんてこった、なんてこった、えらいこっちゃ。
名前くらい聞いてりゃよかった。
話に出てた人の名すら覚えてない。
なんたる罪悪感。
もしも出会えなかったことで、彼の人生が大きく変わる、もしくは没落してしまったらどーしよー。
もう一度きてくれりゃ、ちゃんと対応するのに。
ていうか、出来ればおれ以外の人がいるときに来てくれれば・・・
うーん、でももうこねえだろうな。