郵便局で、

椅子に座って順番を待ってました。
すると、どこからともなく小さな女の子がやって来ました。
ガキが苦手なおれは、やだなあと思いました。
ガキは手に絵本を持っておれのそばまで来ると、それはもう可愛らしいお顔でにこにこと、「えほんよんで」と言ってきました。
えーーーーーーーーーー。
どどどど、どうすればいいんですか。
困りまくりです。
いくらガキが苦手だからといって、無視をきめるわけにもいきません。
そんな気がするんです。
そんなわけで、ここはとりあえず無難(?)に笑いかけておこうと思いました。
そしてそれを実行したんですが、明らかに自分の笑顔が引きつっている事がわかりました。
すると、ガキの表情が変わりました。
おれはガキが苦手で、やつ等がいったい何を考えているのかなんて全くわかりません。
しかし、その時ばかりはこのガキが何を考えているのか、その表情からはっきりとわかりました。
「いや、別にそんなに気ぃ使わなくていいっすよ、なんか無理言って困らせて悪かったッス、それでは失礼しますねー。」
ため息吐かれたような、そんな雰囲気すらありました。
そんな風にして、彼女は去っていきました。
こ、こえーって思いました。