ハッピー

ターンが好きだとは言っても、まあそれほどお菓子を買うことはありません。
とか言いながらも、やはり好きなお菓子はあります。
ハッピーターン以外に。
それは何かというと、まあそれは、なんと、あの、いわゆるひとつの、ピザポテトです。
小学生の頃、友達の家で初めてそれを口にしたその時から、おれはその味に惚れ込んでしまったのです。
しかし、そんな大好きなピザポテトにも大きな欠点があるんです。
とにかく量が少ないです。
袋を開けて中身を見ると、だれもがそう思うはずです。
袋の中の空気とポテトチップス、どちらが多いのかとても微妙な気がします。
それほどのものです。
値のわりに内容量が少ないという事で、好きではあるけども買う機会はそれほどなかったりします。
そんな中、先日小さいサイズのピザポテトを買いました。
小さいサイズならば、あるいはあからさまに中身が少ないなんて事はないんじゃないかと思ったんです。
袋を開けました。
中身を見ました。
周りを見渡しました。
周りにはだれもいませんでした。
中身を見ました。
疑問に思いました。
おれが袋を開けたその瞬間に、誰かが中身を持っていたんじゃないか。
おれはそう思ったのです。
だから周りを見渡したのです。
しかし、そこには人の姿は見えませんでした。
疑問に思い、その後把握しました。
ああ、元々これだけしか入ってないんだ。
そして、あることを思いつきました。
中身を食べずに輪ゴムで袋をくるみ、家の中の目に付く場所に置きました。
そして、しばらく待ちました。
すると次の日にそのピザポテトは姿を消しました。
どうやら、妹が全て食べてしまったようです。
やはりな、と思いました。
妹は、おれがピザポテトを半分だけ食べて、あとの半分を自分のために残しておいたと勘違いしたようなのです。
そんな勘違いが起きてしまうほどこのピザポテトの量は少ないのです。
半分しか入っていないように感じた、それほどです。
確かに他のポテトチップスに比べて、いろんな材料を使ってそうです。
チーズとかなんちゃら。
結構な値段で量が減ってしまうのもわかります。
その材料のおかげで、あれだけおいしいものが出来てるわけですからね。
文句の言いようがありません。
しかし、やはり量としては物足りないわけです。
ん?物足りない?
検証が思い通りになって軽く満足してしまったせいで、すっかり忘れてました。
おれ、今回ピザポテト食べてない。
物足りないとかそんな話ではありませんでした。
まあ、とにかく量が増えればみんな喜ぶよ、という話でした。
ただそれだけ。
おわり。